自分にご褒美♪~「ハリスおばさんパリへ行く」
お待たせしました! 今回は久々に本の紹介です!
(誰か待っていてくれているのかなぁ。。。。。)
「ハリスおばさんパリへ行く」 ポール・ギャリコ 著 亀山龍樹 訳 fukkan.com
この本は復刊本です。私がまだ20歳くらいの時に読んで(何年前かは内緒です)すごく感動して、ぜひブログで取り上げたいと思って調べたら復刊本が出ていました。
ハリスおばさんはロンドンの下町に住むおそうじおばさんです。
未亡人で年齢は60歳近く。古びたアパートに一人で暮らしています。
きれいなものが大好きで、少ない収入の中から花を買っては部屋を飾り、つつましやかに暮らしているという言葉がぴったりのおばさんです。
ところがある日、お得意さんの家で2枚のクリスチャン・ディオールのドレスを見たおばさんは、そのあまりの美しさに自分も欲しくてたまらなくなります。
ハリスおばさんの本がイギリスで出版されたのは1958年。
その頃のディオールのドレスです。一枚だいたい450ポンドだそうですが、今の日本円にしてどれくらいなのか見当がつきません。ディオールのロングドレスの今の相場をご存知の方はぜひご一報を。(上の写真は第1回目の1947年春夏コレクション。右下は1957年)
「ハリスおばさんは、びんぼうぐらしのしつづけだったので、あじわえなかったこの世のすべてのたのしみが――まずしい生活の程度までが――、たった一まいのすてきなドレスの持ち主になることで、つぐなわれるような気がした。――(中略)――ねがいはあるのに金はないという、この問題、はてしなくどうどうめぐりをやらかす気配があった」
でもハリスおばさんのドレスを手に入れたいという欲望はつのるばかりで、運よくフットボールのかけで102ポンド7シリング9ペンス半(いくらよ?)当てたことをきっかけにドレスを買うことを決意し、コツコツお金をためはじめます。そしてその日から2年6ヶ月と3週間後、とうとうハリスおばさんは花の都パリへとやってきたのでした。
クリスチャン・ディオールのお店に着いたものの、あまりの場違いさに最初はお店の人たちもハリスおばさんを相手にしていなかったのですが、おばさんのどうしてもドレスを手に入れたいという熱意にほだされ次第にみんなが協力的になっていきます。そしてハリスおばさんのおかげで
その人たちにも幸運がやってくるのです。
ハリスおばさんが購入したドレス「誘惑」~でもハリスおばさんは「ユウヤク」と発音しています。
上の写真とシルエットが似ていますね。
ようやくドレスを手に入れてロンドンに持ち帰った後もひと波乱あって、単純に「めでたしめでたし」とはいかないのですが、ハリスおばさんはドレスを買ったことよりも、むしろ、冒険と一つの貴重な体験を買ったのだということに気づくのでした。
昔読んで感動したからって今読んでも感動するのだろうか?と思って読み始めたのですが、年齢を重ねた分20歳の頃よりもハリスおばさんの気持ちがとてもよくわかりました。
本当に読んだ後気分爽快で、とっても前向きな気持ちになります。
ブログを始めなければ、わざわざ高い復刊本を買ってまでもう一度読もうなんてきっと思わなかったでしょう。ハリスおばさんに再会できて本当によかった~☆
この本はもともと「少年少女講談社文庫」から1973年に出版されたものですが(私は後に文庫本で読みました)ぜひ「中高年文庫」にも入れてもらいたい一冊です。
この方がクリスチャン・ディオールさんです。この本の中でもいい場面でところどころ顔を出します。それにしてもこの本、クリスチャン・ディオールのすごい宣伝になってますよね。私でさえショーが見たくなってきました。
(誰か待っていてくれているのかなぁ。。。。。)
「ハリスおばさんパリへ行く」 ポール・ギャリコ 著 亀山龍樹 訳 fukkan.com
この本は復刊本です。私がまだ20歳くらいの時に読んで(何年前かは内緒です)すごく感動して、ぜひブログで取り上げたいと思って調べたら復刊本が出ていました。
ハリスおばさんはロンドンの下町に住むおそうじおばさんです。
未亡人で年齢は60歳近く。古びたアパートに一人で暮らしています。
きれいなものが大好きで、少ない収入の中から花を買っては部屋を飾り、つつましやかに暮らしているという言葉がぴったりのおばさんです。
ところがある日、お得意さんの家で2枚のクリスチャン・ディオールのドレスを見たおばさんは、そのあまりの美しさに自分も欲しくてたまらなくなります。
ハリスおばさんの本がイギリスで出版されたのは1958年。
その頃のディオールのドレスです。一枚だいたい450ポンドだそうですが、今の日本円にしてどれくらいなのか見当がつきません。ディオールのロングドレスの今の相場をご存知の方はぜひご一報を。(上の写真は第1回目の1947年春夏コレクション。右下は1957年)
「ハリスおばさんは、びんぼうぐらしのしつづけだったので、あじわえなかったこの世のすべてのたのしみが――まずしい生活の程度までが――、たった一まいのすてきなドレスの持ち主になることで、つぐなわれるような気がした。――(中略)――ねがいはあるのに金はないという、この問題、はてしなくどうどうめぐりをやらかす気配があった」
でもハリスおばさんのドレスを手に入れたいという欲望はつのるばかりで、運よくフットボールのかけで102ポンド7シリング9ペンス半(いくらよ?)当てたことをきっかけにドレスを買うことを決意し、コツコツお金をためはじめます。そしてその日から2年6ヶ月と3週間後、とうとうハリスおばさんは花の都パリへとやってきたのでした。
クリスチャン・ディオールのお店に着いたものの、あまりの場違いさに最初はお店の人たちもハリスおばさんを相手にしていなかったのですが、おばさんのどうしてもドレスを手に入れたいという熱意にほだされ次第にみんなが協力的になっていきます。そしてハリスおばさんのおかげで
その人たちにも幸運がやってくるのです。
ハリスおばさんが購入したドレス「誘惑」~でもハリスおばさんは「ユウヤク」と発音しています。
上の写真とシルエットが似ていますね。
ようやくドレスを手に入れてロンドンに持ち帰った後もひと波乱あって、単純に「めでたしめでたし」とはいかないのですが、ハリスおばさんはドレスを買ったことよりも、むしろ、冒険と一つの貴重な体験を買ったのだということに気づくのでした。
昔読んで感動したからって今読んでも感動するのだろうか?と思って読み始めたのですが、年齢を重ねた分20歳の頃よりもハリスおばさんの気持ちがとてもよくわかりました。
本当に読んだ後気分爽快で、とっても前向きな気持ちになります。
ブログを始めなければ、わざわざ高い復刊本を買ってまでもう一度読もうなんてきっと思わなかったでしょう。ハリスおばさんに再会できて本当によかった~☆
この本はもともと「少年少女講談社文庫」から1973年に出版されたものですが(私は後に文庫本で読みました)ぜひ「中高年文庫」にも入れてもらいたい一冊です。
この方がクリスチャン・ディオールさんです。この本の中でもいい場面でところどころ顔を出します。それにしてもこの本、クリスチャン・ディオールのすごい宣伝になってますよね。私でさえショーが見たくなってきました。
by nishi-no-mori
| 2008-04-26 21:04
| 本
大好きなタカラヅカを中心に きれいなもの 夢のあるものについて綴っています♪
by nishi-no-mori
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